佐藤泰志『海炭市叙景』映画化の俳優きまる [映画]

佐藤泰志原作の『海炭市叙景』の映画を函館市民がカンパによって制作しようとしているとの記事は以前にこのブログで書いた。雑誌「がいこつ亭」の発行者で画家の三神恵爾さんから11月11日の北海道新聞の記事を送ってもらったので、映画化のその後について報告したい。

制作費4,000万円のうちカンパで集まったのは750万円。なかなか厳しい。7月に脚本が完成、監督である熊切和嘉監督らが交渉、4人の出演俳優が決まった。加瀬亮・小林薫・南果歩・谷村美月の4人だ。皆、脚本を読んで共感しての出演承諾だという。楽しみだ。

今後でいえば来年2月から本格撮影開始、秋の上映をめざしている。実際には函館市民だけではなく、佐藤泰志の読者などもカンパを行っている。当家もその一人だ。ぜひ応援いただきたいと思います。

以下がHP
http://www.cinemairis.com/kaitanshi/

『海炭市叙景』は1990年に亡くなった佐藤泰志の最後の作品で、明記はされていないが函館を舞台にしている。オムニバス形式の短編の連作で構成されている。素晴らしい作品である。機会があればぜひ読んでいただきたい一冊。
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