「悪の枢軸」という展覧会(2) メールアートギャラリー<アーティスト・スタンプ展> [メールアート]

空港にはジョンとヤンが迎えに来てくれ、車で展覧会場であるフォーク・ツーリスム・ヴィレッジに入った。よく状況をのみこめないまま現地ケーブルTVの取材に巻き込まれ、すでに参加していたアーティストたちと一緒にラバースタンプによるパフォーマンスなどを行った。以前からメールアートでの交流があったピーター・ネットメイルはベッティナ・アンジェストとともに「ヌード・チェロ」というパフォーマンスをカメラの前で演じていた。ピーターはパフォーマンスを行う際にドイツの郵便配達の制服・制帽を着用することが多い。今回も持参しているとの事だった。イタリアから来ていたスネイキーとアルベルト・ソルディも会場入口でパフォーマンスを始める。ポートランド在住のミア・スパイラル、カナダ・バンクーバーのジャス・フェルターもいる。ジョンに連れられて会場に入ると、一角にパソコンが据えてあり、その前で作業していたのがマイケル・ヘルナンデス・ド・ルナであった。今回の展覧会、基本はメールアート展なのでメールアートの様々な技法を用いた作品が届いており多彩である。しかし、ジョンはラバースタンプ・アートの論客であり、アーティスト・スタンプの有名な作者である。従って、アーティスト・スタンプの作者を誘って韓国入りしている。カナダのジャス・フェルターはイタリアのヴィットリオ・バローニの出版社からアーティスト・スタンプに関する本を出しているほどの作者であり、研究者である。マイケル・へルナンデス・ド・ルナはやはり会場に来ていたマイケル・トンプソンとともにシカゴを拠点に活躍しているアーティスト・スタンプの作者である。二人はちょうど二人のコラボレーション作品集を韓国で印刷に入っていた最中であり、ジョンに誘われて済州に入っていた。二人はアーティスト・スタンプの作者ではあるが、普段はメールアート・ネットワークに参加していないので、この展覧会までは全く知らなかった。出来たばかりの作品集をみると、どれもウィットに富んでおり、権力をおちょくっているような作品が並んでいる。面白いと思った。マイケル・トンプソンからは封筒に自分が作成した架空の「フジモリ大統領切手」が貼ってあり、差出人がマイケル自身であり架空の住所が記載してあるために差出人戻しになるよう作られた手紙を東京から投函するように頼まれ、そのようにしたが果たしてトンプソンの意図のとおり手元に届いただろうか。彼ら参加アーティストとはホテルも同じだったので、夕食の時間、各自の部屋に戻るまでの時間もラウンジで語り合った。
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