「あなたへ あなたと」――YOU project(3) [メールアート]

到着したハガキが100枚を超えた3月末には東京新聞に記事としてとりあげられることになった。

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スウェーデンのKIRA MATUSTIKさん 

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イタリアのGUIDO CAPUNOさん

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井桁裕子さん

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アメリカのTHOM COURSELLEさん

その後も続々とハガキは届き続ける。そして、ニューヨークの154番小学校の生徒140人からのハガキが届く。日本人の父兄がYOUプロジェクトのことをインターネットによって知り、学校全体に展開して参加した生徒たちのハガキを送ってきたのであった。

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ニューヨーク市立154番小学校の生徒たちからのハガキ


日々届くハガキに励まされながらプロジェクトを続けた。そして展覧会を開催していった。また展覧会の最中にハガキをもって帰り郵送してくれるという形でも参加者は増えていった。4月20日から25日まで横浜のギャラリーナナにおいて2回目の展覧会を開催した。3回目は5月、再び「めぐり」で「増えてゆくハガキ展」として開催した。4回目は5月11日から31日まで恵比寿のスペースにて開催した。そして5月21日には500枚突破記念のパーティーを恵比寿でおこなっている。6月11日杉並区の高井戸小学校での展示、7月5日から17日には横浜のフォーラム南太田のギャラリーで展示。7月17日には現地で「メールアートを作ろう」というワークショップも行った。7月23日板橋区立 小茂根福祉園にて800枚のハガキを展示した。8月1日から19日には「めぐり」に戻り「1000枚になりました」という報告展を行っている。10月13日から16日横浜のフォーラム南太田において「あなたへ あなたと」展を開催、16日に土岐さんと「ちくわぶ」によるジョイントコンサートが行われた。このコンサートの中で届いたハガキを読み上げるパフォーマンスが土岐さんによって演じられた。また、作曲家である塩見允枝子さんが譜面を送ってくれた鎮魂曲を実際に演奏、その録音を皆さんに披露した。10月8日から10日まで開催された恵比寿文化祭に参加、恵比寿ガーデンプレイスタワーの1Fと38Fにハガキを展示した。この段階ですでにハガキは1000枚をはるかに超えており、展示も圧巻であった。期間中、38Fにおいてワークショップを実施、その場でハガキにコラボレートできるようにした。恵比寿という場所柄、海外からのお客様も多く、興味をもってご覧いただき、その場でプロジェクトにも参加された。展示期間中に「1000枚集まったよパーティー」を開催した。11月5日には杉並区松ノ木中学で展示を行った。11月13日には福島県いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター、センター長の吉田恵美子さんに誘っていただき、新しくオープンする小名浜の交流サロンでの展示が実現した。この段階では30か国、1300枚以上のハガキが届いていた。小名浜は線量こそ低いものの、海の汚染により漁にでることができず、まだ川には垂直に沈んだ船が放置されていた。海岸部にある倉庫や水産加工場は津波にすべて破壊されていた。吉田さんに案内いただいた現場は強く印象に残った。被災から8か月が経過していたが、事態の好転からは程遠く、私に声を気軽にかけてくるのは東京などから来ているボランティアたちだった。それだけ受けた傷が深かったのだと感じた。11月20日には静岡県駿東郡清水町での第1回世界なかよしフェアに参加。スライド映像による展示とした。12月12日には墨田区立立花中学でのワークショップを開催。生徒に参加してもらった。2012年1月8日江東区にある私立中村中学校で展示。1月18日、墨田区の立花中学に岩手県から6人の中学校の先生が来られ、玄関に展示したハガキを見てもらった。2月1日から29日まで新宿のベルクの壁面に展示。多くの方の目にふれた。
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