視る詩の不思議(2) メールアートギャラリー<ヴィジュアル・ポエトリー> [メールアート]

3.ヴィジュアル・ポエトリー展への参加

 ユーゴスラビア(セルビア)で発行されている雑誌「SIGNAL」がある日送られてきた。この雑誌は’70年代からヴィジュアル・ポエトリーを中心にアートを紹介してきた雑誌であり、私の作品が掲載されていた。そして、同じ号に掲載されていたドイツのクラウス・ペーター・デンカーから手紙をもらう。彼はハンブルクの文化参事官をしており、日本のヴィジュアル・ポエトリーをドイツに紹介しようとしていた。これがきっかけで、ドイツとオーストリアで開催された「日本ヴィジュアル・ポエトリー展」に参加することになった。そこで初めてコンクリート・ポエム(具体詩)からヴィジュアル・ポエトリー(視覚詩)への世界的な流れや展開を知ることになった。98年のことである。
 99年、北上市の日本現代詩歌文学館において「日独ヴィジュアル・ポエトリィ展」が開催されたが、清水俊彦さんや藤富保男さん、高橋昭八郎さん、向井周太郎さんなど日本のヴィジュアル・ポエトリー作家や来日したドイツの作家と会うことができた。このときは、塩見允枝子さんにもお会いした。

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「日独ヴィジュアル・ポエトリィ展」のちらし

 この展覧会のドイツからの出品者にはメールアート・ネットワークにおける友人がいた。クラウス・ルップ、ハンス・ブラウミュラー、ユルゲン・オルブリッヒなどである。ユルゲン・オルブリッヒは福井で開催されたアイオー展でエメット・ウイリアムスにかわって来日したが、私は会えなかった。

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ドイツのJurgen O. Olbrichの作品

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出品作家であるオーストリアのJosef Linschingerの作品

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アイルランドのRed Fox Pressから刊行された中村のヴィジュアル・ポエトリー集「K」
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