ギャラリーとしてのメールボックス(3) メールアートギャラリー<封筒絵画とメールオブジェ> [メールアート]
3.メールオブジェ
次はメールオブジェの紹介を。まずはイギリスからの郵送芸術。この木の箱は荷札をつけられて航空便で私のところに飛んできた。木箱の中には石の写真が貼られている。何の変哲もないが、初めて受取った時は不思議な感じがした。私が最初に受取ったメールオブジェは、元具体のアーティスト、嶋本昭三からのものだった。嶋本のメールは段ボールをひらがなの「あ」に字の形に切り抜いたもので、そこに直接私の名前、住所を書いてあり、切手が貼られていた。裏にはハガキと同様に私へのメッセージが書かれていた。この作品が私をメールアートの世界に引き込んだ。今でも印象に残っている作品である。
イギリスのRobert Naysmithから届いたメールオブジェ。
また、こうしたオブジェは大量生産が可能であれば、同時多発的に世界中に発信することで、郵便システム上の展覧会は大規模なものになる。アメリカ人アーティストのクラッカージャック・キッド(本名ジャック・ウェルチ)がしかけたメールアート・プロジェクトは嶋本昭三の写真から発泡スチロール製の嶋本の頭を作り、メールオブジェとして使ったものであった。この首オブジェは世界中を旅し、受け取られる国々で新たに切手を貼られ、メッセージを加えられ手から手へと渡されていった。まさにオブジェによるエターナル・ネットワークであった。しかし、メールオブジェには一定の限界がある。それは、郵便システムを使うために生じる制限で、重さや大きさ、材質などに制限がある。逆にいえば、その制限範囲内であれば何でも送れるわけで、例えばスルメに宛先を書き、切手を貼れば郵便物として郵送ができる(本当にやった人がいる)。嶋本のところには、縄跳びに郵送代分に相当する一円切手を貼って送ってきた例もあるという。
アメリカのJulia のメールオブジェ
イギリスのPatricia Collinsのメールオブジェ
<追伸>777nice!を駅員3様に踏んでいただきました。記念カードを皆さんが作成しているのをみて作成してみました。これまで読んでいただいた皆様に等しく御礼申し上げます。
<もう一つ追伸>私の『K』というヴィジュアル・ポエトリー作品集(アイルランドで発行)は高輪の啓祐堂のほか、外苑前のオン・サンデーズでも販売しておりました。あわせてよろしくお願いします。
次はメールオブジェの紹介を。まずはイギリスからの郵送芸術。この木の箱は荷札をつけられて航空便で私のところに飛んできた。木箱の中には石の写真が貼られている。何の変哲もないが、初めて受取った時は不思議な感じがした。私が最初に受取ったメールオブジェは、元具体のアーティスト、嶋本昭三からのものだった。嶋本のメールは段ボールをひらがなの「あ」に字の形に切り抜いたもので、そこに直接私の名前、住所を書いてあり、切手が貼られていた。裏にはハガキと同様に私へのメッセージが書かれていた。この作品が私をメールアートの世界に引き込んだ。今でも印象に残っている作品である。
イギリスのRobert Naysmithから届いたメールオブジェ。
また、こうしたオブジェは大量生産が可能であれば、同時多発的に世界中に発信することで、郵便システム上の展覧会は大規模なものになる。アメリカ人アーティストのクラッカージャック・キッド(本名ジャック・ウェルチ)がしかけたメールアート・プロジェクトは嶋本昭三の写真から発泡スチロール製の嶋本の頭を作り、メールオブジェとして使ったものであった。この首オブジェは世界中を旅し、受け取られる国々で新たに切手を貼られ、メッセージを加えられ手から手へと渡されていった。まさにオブジェによるエターナル・ネットワークであった。しかし、メールオブジェには一定の限界がある。それは、郵便システムを使うために生じる制限で、重さや大きさ、材質などに制限がある。逆にいえば、その制限範囲内であれば何でも送れるわけで、例えばスルメに宛先を書き、切手を貼れば郵便物として郵送ができる(本当にやった人がいる)。嶋本のところには、縄跳びに郵送代分に相当する一円切手を貼って送ってきた例もあるという。
アメリカのJulia のメールオブジェ
イギリスのPatricia Collinsのメールオブジェ
<追伸>777nice!を駅員3様に踏んでいただきました。記念カードを皆さんが作成しているのをみて作成してみました。これまで読んでいただいた皆様に等しく御礼申し上げます。
<もう一つ追伸>私の『K』というヴィジュアル・ポエトリー作品集(アイルランドで発行)は高輪の啓祐堂のほか、外苑前のオン・サンデーズでも販売しておりました。あわせてよろしくお願いします。
木箱の中には石の写真って不思議な感じですね~。。
アビへの温かいお言葉~ありがとうございました^^
by abika (2009-08-06 00:50)
いつみてもこういった芸術のセンスには驚くばかりです
ご訪問ありがとうございます( ゚∀゚)o彡° オウエン☆オウエン☆
by やまがたん (2009-08-06 06:20)
するめのメールオブジェ、猫の郵便配達さんだったら、途中で失敬してしまいそうですね。
メールオブジェの転送と言うのも、興味深い発想だと思います。
by アヨアン・イゴカー (2009-08-06 08:10)
友人の誕生日などにカードの代わりに
こういうメールオブジェを送る、というのも
粋かもしれませんね。
by なぎ猫 (2009-08-06 08:52)
abika様:コメントありがとうございます。木箱が梱包もされないで届いた時は何だこれは?と思ってしまいました。アビちゃん、りりしく見えました。
by ナカムラ (2009-08-06 11:16)
やまがたん様:コメントをありがとうございます。庄内は本当に食の豊かな地なんですね。酒田で戦前に発行されていた雑誌『骨の木』を改めて取り出してみていますが、紙はいいし、活字やレイアウトも素晴らしいし、いったい誰が?と思うほどです。地方の文化が今とは比較にならないほど豊かだったんでしょうね。いいんでしょうか、今のような状態の日本で・・・。なんだかいろいろ考えてしまいました。
by ナカムラ (2009-08-06 11:22)
アヨアン・イゴカー様:たしかに、するめのオブジェは猫の郵便屋さんは耐えられないでしょうね。これは、実際にやった人があるようで、嶋本昭三さんの本に紹介されています。するめに直接マジックで宛先やメッセージを書いて、そのまま切手を貼って送られてきたそうです。においとかするようですが、いいんでしょうかね。コメントありがとうございました。
by ナカムラ (2009-08-06 11:26)
なぎ猫様:コメントありがとうございます。そうですね、私も意外だったのですが、定型外の料金を覚悟すれば、いろいろ送ることができるようです。きれいな石に直接メッセージを書いて送られてきたものもありました。嶋本さんのところには、毎日連続して一人の方から10日間オブジェのようなものが送られてきて、それを組み立てるとスリッパラックと2足のスリッパがセットになるというものもあったそうです。ちなみに、紹介した「なわとび」は1円切手がほぼなわとび全域に貼付されることになります。ある日、突然に「あなたにはもう1円切手を販売できません」と拒否されてしまったそうです。本来の郵便目的には見えなかったからでしょうか。芸術には困難はつきものではありますが。
by ナカムラ (2009-08-06 11:35)
訪問&niceなどありがとうございます(*^_^*)
またよろしくお願いします(^_^)v
by 父ちゃん (2009-08-07 05:26)
いつもコメントありがとうございます
庄内は不便なところゆえ、自然も残っており
古きよき日本があるような場所だと思います^^
食べ物も美味しいのでホントに自信を持って
オススメできる場所なのです^^
ご訪問ありがとうございます( ゚∀゚)o彡° オウエン☆オウエン☆
by やまがたん (2009-08-07 09:31)
父ちゃん様:こちらこそ宜しくお願いします。コメントありがとうございました。
by ナカムラ (2009-08-07 12:28)
やまがたん様:コメントありがとうございます。こうしてブログで毎日拝見していると、行ったような気になるのがいけないですね。現実にうかがわなければ見えないもの、体験できないものを感じるために人は旅に出るのだと思います。これからもよろしくお願いします。
by ナカムラ (2009-08-07 12:31)