切手？それともアート？（３） メールアートギャラリー＜アーティスト・スタンプ＞ [メールアート]
４．アクシス・オブ・エビル展
アメリカのアーティスト・スタンプ作家であるマイケル・ヘルナンデス・ド・ルナには２００１年秋、韓国のチェジュ島で出会った。ジョン・ヘルド・ジュニアがキュレーターになって大規模なメールアート展がチェジュで開催されたのであった。私も参加したが、本来はメールアーティストではないマイケルも参加していた。彼が２００４年にシカゴ現代美術館で開催するべく企画した展覧会が「アクシス・オブ・エビル展」（悪の枢軸）だった。この言葉をテーマにしたアーティスト・スタンプを展覧しようとしたのだ。私も参加した。日本からは他に松橋英一さんも参加した。しかし結果的にはシカゴ現代美術館での展示はできなかった。政治的な圧力があったようだ。シアトルのギャラリーで展示され、カタログとＤＶＤが送られてきた。
マイケルのアーティスト・スタンプ
案内のハガキ
アーティスト・スタンプは封筒に実際に貼られることも多いので、それを想定して政治的なメッセージを帯びることもある。南米ウルグアイのメールアーティストであるクレメンテ・パディンはフランスが核実験を行なった際に、原子雲をイラスト配置し、そこに「シラク・モナムール」（シラク大統領、わが恋人）というメッセージを添えた切手を作って世界にばらまいた。果たして何枚くらい発行したのだろうか。パディンはフランスの友人たちにも沢山のメールアートを作り、この切手を貼って投函した。私をはじめ世界中のメールアーティストが協力したので、同時に何千通もの封筒が世界を駆け巡った可能性がある。私も地雷廃止のメッセージをもった切手を制作、これを世界に送った。
日本では郵便局に私製切手を貼って持参すると嫌がられることがある。理由を聞くと「間違えてしまうでしょう」という返事。なんと本望な答えだろうか。今日もきっと私のメールボックスには消印をおされたアーティスト・スタンプ付の郵便物が取り出される瞬間を待っているだろう。
「アクシス・オブ・エビル展」の出展作品たち
アメリカのアーティスト・スタンプ作家であるマイケル・ヘルナンデス・ド・ルナには２００１年秋、韓国のチェジュ島で出会った。ジョン・ヘルド・ジュニアがキュレーターになって大規模なメールアート展がチェジュで開催されたのであった。私も参加したが、本来はメールアーティストではないマイケルも参加していた。彼が２００４年にシカゴ現代美術館で開催するべく企画した展覧会が「アクシス・オブ・エビル展」（悪の枢軸）だった。この言葉をテーマにしたアーティスト・スタンプを展覧しようとしたのだ。私も参加した。日本からは他に松橋英一さんも参加した。しかし結果的にはシカゴ現代美術館での展示はできなかった。政治的な圧力があったようだ。シアトルのギャラリーで展示され、カタログとＤＶＤが送られてきた。
マイケルのアーティスト・スタンプ
案内のハガキ
アーティスト・スタンプは封筒に実際に貼られることも多いので、それを想定して政治的なメッセージを帯びることもある。南米ウルグアイのメールアーティストであるクレメンテ・パディンはフランスが核実験を行なった際に、原子雲をイラスト配置し、そこに「シラク・モナムール」（シラク大統領、わが恋人）というメッセージを添えた切手を作って世界にばらまいた。果たして何枚くらい発行したのだろうか。パディンはフランスの友人たちにも沢山のメールアートを作り、この切手を貼って投函した。私をはじめ世界中のメールアーティストが協力したので、同時に何千通もの封筒が世界を駆け巡った可能性がある。私も地雷廃止のメッセージをもった切手を制作、これを世界に送った。
日本では郵便局に私製切手を貼って持参すると嫌がられることがある。理由を聞くと「間違えてしまうでしょう」という返事。なんと本望な答えだろうか。今日もきっと私のメールボックスには消印をおされたアーティスト・スタンプ付の郵便物が取り出される瞬間を待っているだろう。
「アクシス・オブ・エビル展」の出展作品たち
初めまして、アヨアン・イゴカーと申します。
＞郵便局に私製切手を貼って持参すると嫌がられることがある。
私製切手は嫌がられる、ということは受け付けてもらえるのですか？
私製切手を切手として認めて貰う為にはどうすればよいのでしょう？
by アヨアン・イゴカー (2009-06-19 13:05)
ナイスありがとうございます。貴ブログ、知的です。私「ち」と「す」の発音が区別できないのです、東北の田舎生まれなもので....。
by くみこ (2009-06-19 13:12)
アヨアン・イゴカー様：nice!とコメントありがとうございます。
残念ながら私製切手は認められておりません。嫌がられるのは混在させても嫌がられるという意味です。私製切手を貼る場合も、適正料金分は別途切手で貼っています。
ただし、チェジュ島で会ったアメリカの切手アート作家のマイケル・トンプソンは、自分あての封筒にフェイクの切手を貼ったものを、私に託しました。東京から投函してくれと。正式には切手はどこにも貼っておりませんが、アメリカの住所しか封筒に記載されていないので、本人のところまで郵送されます。あとは、依頼した本人が不足金額を支払って、受け取るかどうかという選択になります。彼は私製切手の立派な作品集をもっているアーティストです。最近は自分の写真を使って切手にしてくれるカスタマイズ・サービスを日本郵政は始めたようなので、今後は自分の図柄による正式な切手もありえると思いますが、世界的にもできていません。早く可能になるといいですね。でも、我々のように郵便システムを逆手にとったアート活動を行なうのには、大きな制限があった方が面白いように思っています。
by ナカムラ (2009-06-19 14:20)
くみこ様：nice!と素敵なコメントありがとうございました。ボールみたいな白い紫陽花が・・・・好きです。
by ナカムラ (2009-06-19 14:23)
こうして色々と見比べてみると
切手は面白いなあと思います
国々で色々な考え方や想いがあるみたいですね＾＾
本日は時間がないので訪問＋応援のみですみません・・・・
コメントは後日改めてさせていただきます☆
by やまがたん (2009-06-20 13:26)
やまがたん様：応援コメントをありがとうございます。今日、佐藤錦が届いて完熟のものをいただきました。すごくおいしかったです。
by ナカムラ (2009-06-21 18:57)