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ぺたぺたアートもメールアート(4) メールアートギャラリー<ラバースタンプ・アート> [メールアート]
4.ぺたぺたの様々な方法
また、市販のラバースタンプではなく、オリジナルのラバースタンプやコルクによるスタンプ、リノリウムをカットしてオリジナルのスタンプを制作するアーティストもいる。例えば、アメリカのアーティスト、ジュリー・ハーゲン・ブロックはリノリウム版を手彫りしてオリジナルなスタンプとして制作、版画のような味わいの作品を作っている。背景を手彩色した作品として仕上げるので、一層版画的な仕上がりになっている。同じようにハンドカービングしたスタンプを制作しているアーティストにイギリスのソルがいる。彼はいつもデフォルメされた人物像を送ってきた。



上の3作品はいずれもJulie Hagen Blockの作品。美しい作品である。
以前には、ラバースタンプ・アートだけを集めたアッセンブリング・マガジンがあった。スタンプ・フランシスコのビル・ピカソは、「ラバースタンプ」という雑誌形式のものを定期発行していた。これには、ケン・フリードマンなども時々参加していたようだ。しかし、ビル・ピカソが休刊してから、こうしたラバースタンプ・アートだけを集めたアッセンブリング・マガジンを私はみていない。


イギリスのSOLの作品
オランダのルード・ジャンセンは、ラバースタンプ・コラボレーション・プロジェクトを行った。一枚の紙に4人のアーティストが捺印してイメージを作ってゆくプロジェクトだ。世界中に何千枚ものシートが送られ、それをまた、お互いに送りあったので最盛期には10枚以上のシートが手元にあった。ラバースタンプは、比較的コラボレーションしやすい素材であるようだ。前述した韓国・済州島において大きな紙に展覧会初日に訪れたアーティストがぺたぺたとスタンプしてコラボレーション作品を作った。作っている最中も本当に楽しい。皆にこにこしながらスタンプしている。子供の時分の遊びの感覚なのだろう。また、参加したアーティストばかりではなく、展覧会を訪れた子供達、取材に来たテレビのレポーターまで楽しそうに参加してくるのは、本当に楽しい体験だった。

ラバースタンプ・コラボレーション・プロジェクト

オランダのRuud Jansenの作品
まさに誰のものでもない作品が制作されてゆく。しかも、参加している全員が笑顔であった。メールアートの、郵送で受け渡されながら先々で無数にコラボレートされるという特質を考えると、ラバースタンプ・アートがメールアートの領域で技法として定着しているのがわかる気がする。今も誰かが私に向けたメールを制作しながら、笑顔でラバースタンプをぺたぺたとスタンプしている、そんな想像をしながら、私も思わず笑顔になるのだった。

ベルギーのIngrid Van Kogelenbergからの封筒
また、市販のラバースタンプではなく、オリジナルのラバースタンプやコルクによるスタンプ、リノリウムをカットしてオリジナルのスタンプを制作するアーティストもいる。例えば、アメリカのアーティスト、ジュリー・ハーゲン・ブロックはリノリウム版を手彫りしてオリジナルなスタンプとして制作、版画のような味わいの作品を作っている。背景を手彩色した作品として仕上げるので、一層版画的な仕上がりになっている。同じようにハンドカービングしたスタンプを制作しているアーティストにイギリスのソルがいる。彼はいつもデフォルメされた人物像を送ってきた。



上の3作品はいずれもJulie Hagen Blockの作品。美しい作品である。
以前には、ラバースタンプ・アートだけを集めたアッセンブリング・マガジンがあった。スタンプ・フランシスコのビル・ピカソは、「ラバースタンプ」という雑誌形式のものを定期発行していた。これには、ケン・フリードマンなども時々参加していたようだ。しかし、ビル・ピカソが休刊してから、こうしたラバースタンプ・アートだけを集めたアッセンブリング・マガジンを私はみていない。


イギリスのSOLの作品
オランダのルード・ジャンセンは、ラバースタンプ・コラボレーション・プロジェクトを行った。一枚の紙に4人のアーティストが捺印してイメージを作ってゆくプロジェクトだ。世界中に何千枚ものシートが送られ、それをまた、お互いに送りあったので最盛期には10枚以上のシートが手元にあった。ラバースタンプは、比較的コラボレーションしやすい素材であるようだ。前述した韓国・済州島において大きな紙に展覧会初日に訪れたアーティストがぺたぺたとスタンプしてコラボレーション作品を作った。作っている最中も本当に楽しい。皆にこにこしながらスタンプしている。子供の時分の遊びの感覚なのだろう。また、参加したアーティストばかりではなく、展覧会を訪れた子供達、取材に来たテレビのレポーターまで楽しそうに参加してくるのは、本当に楽しい体験だった。

ラバースタンプ・コラボレーション・プロジェクト

オランダのRuud Jansenの作品
まさに誰のものでもない作品が制作されてゆく。しかも、参加している全員が笑顔であった。メールアートの、郵送で受け渡されながら先々で無数にコラボレートされるという特質を考えると、ラバースタンプ・アートがメールアートの領域で技法として定着しているのがわかる気がする。今も誰かが私に向けたメールを制作しながら、笑顔でラバースタンプをぺたぺたとスタンプしている、そんな想像をしながら、私も思わず笑顔になるのだった。

ベルギーのIngrid Van Kogelenbergからの封筒
2009-08-16 23:10
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コメント(6)
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1枚目の作品、すごく好みです。
色合いも好きだわー(^^)
by リュカ (2009-08-23 09:47)
リュカ様:コメントありがとうございます。ブロックさんの旦那さんは英語で俳句を書いている作家で、雑誌も発行していました。夫婦そろって日本通でもあり、どこかで日本的な感覚をもっているのを感じさせてくれるアーティストです。とても良い方で、大好きです。
by ナカムラ (2009-08-23 11:39)
スタンプ・アート、楽しそうですね♪
by なぎ猫 (2009-08-23 22:05)
私も一枚目の金魚が気に入っております^^
ご訪問ありがとうございます
( ゚∀゚)o彡°応援ポチっと☆ランキングゥ☆
by やまがたん (2009-08-24 06:43)
なぎ猫様:コメントありがとうございます。子供の頃に戻ったみたいに楽しいですよ。作る時は少し違う感覚の楽しさですが・・。
by ナカムラ (2009-08-24 12:24)
やまがたん様:いつもありがとうございます。金魚人気ですねえ・・・。ジュリーさんにお伝えしておきます。
by ナカムラ (2009-08-24 12:26)